CHALLENGE-CanPain

専用システムで安全に情報を共有し診療経験が豊富な専門家にコンサルティングを依頼

はじめに

本システム「CHALLENGE-CanPain( Consultation Hub of speciAList-LinkagE of maNaGEment of difficult-to-treat Cancer Pain)」は、コントロールに難渋するがん疼痛の緩和のための遠隔コンサルティングシステムです。電子メールのような情報のやりとりを専用システムを用いて安全におこなうことができます。

本システムを用いることで国内の医師であればどなたでも、難治性がん疼痛に対する専門的治療に関する相談(緩和的放射線治療、神経ブロック、動脈塞栓術や椎体形成術など画像下治療メサドンによる薬物療法等)を診療経験が豊富な専門家(コンサルタント)に無料でおこなうことができます。

まずは「システム利用にあたっての流れと注意事項」をお読みいただき、システム登録申請を行ってください。システム登録後に本システムをご利用いただけます。

CHALLENGE-CanPainの
イメージ図

CHALLENGE-CanPainの
運用にあたって

運営体制

  • 「令和4年度がん関連苦痛症状の体系的治療の開発と実践および専門的がん疼痛治療の地域連携体制モデル構築に関する研究(22EA0401)」(班長 里見絵理子)
  • 実施責任者:国立がん研究センター中央病院緩和医療科 里見絵理子
  • 運用事務局:国立がん研究センター中央病院緩和医療科 荒川さやか

コンサルタント

  • 国立がん研究センター中央病院緩和医療科 里見絵理子
  • がん研究会有明病院緩和治療科 松本禎久
  • 国立がん研究センター中央病院放射線診断科 曽根美雪
  • 埼玉医科大学国際医療センター放射線治療学 高橋健夫
  • 順天堂大学緩和医療学研究室 水嶋章郎
  • 順天堂大学浦安病院緩和医療科 上原優子
  • 佐賀県医療センター好生館緩和ケア科 小杉寿文
  • 国立がん研究センター東病院緩和医療科 三浦智史
  • 聖マリアンナ医科大学病院緩和医療学 橋口さおり
  • 聖マリアンナ医科大学病院緩和医療学 平川麻美
  • 飯塚病院連携医療・緩和ケア科 中山隆弘
  • 聖隷浜松病院緩和医療科 山田博英
  • 洛和会音羽病院緩和ケア内科 山代亜紀子
  • 京都市立病院緩和ケア科 大西佳子
  • つくばセントラル病院緩和ケア科 下川美穂
  • 聖マリアンナ医科大学病院放射線診断・IVR科 三村秀文
  • 静岡県立静岡がんセンターIVR科 新槙剛
  • 岩手医科大学放射線診断科・放射線治療科 加藤健一
  • 国立がん研究センター東病院放射線診断科 荒井保典
  • 奈良県立医科大学放射線診断・IVR講座 西尾福秀之
  • 国立がん研究センター中央病院放射線診断科 大島拓美
  • 聖マリアンナ医科大学病院放射線治療科 中村直樹
  • 国立病院機構東京医療センター放射線治療科 萬篤憲
  • 国立がん研究センター東病院放射線治療科 全田貞幹
  • 千葉労災病院放射線科 安田茂雄
  • 前橋赤十字病院放射線治療科 清原浩樹
  • 仙台厚生病院放射線科 三輪弥沙子
  • 佐久医療センター放射線治療科 大久保悠
  • 市立福知山市民病院放射線科 西村岳
  • 千葉大学画像診断・放射線腫瘍学 渡辺未歩

専門的がん疼痛治療コンサルテーション

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CHALLENGE-CanPainの運用にあたって

 がんを原因とする痛み(がん疼痛)は進行がん患者の約7割に認め、がん患者さんの治療・療養を脅かす重大症状です。また遺族調査において、亡くなる前1か月に約半数のがん患者さんが痛みを有していることが明らかになり、穏やかな更なるがん疼痛の緩和が求められています。
 がん疼痛治療の基本的治療として、WHOをはじめとする複数のがん疼痛治療のガイドラインにおいて、オピオイドによる薬物療法があげられており、多くの臨床家が、オピオイドを導入し、がん疼痛治療を実践している反面、緩和的放射線治療、神経ブロック、椎体形成術や動脈塞栓術など画像下治療(IVR)、メサドンによる薬物療法など専門的がん疼痛治療は、自施設でのリソースは限られており、地域全体で専門的がん疼痛治療をがんの痛みに苦しむ患者さんに提供する体制が求められています。

 今回、Webによる診療情報交換システム「CHALLENGE-CanPain」(株式会社ファインデックス)を用いた遠隔コンサルテーションシステムを運用し、日本国内の医師ならどなたでも専門的がん疼痛治療に関するコンサルテーションを治療経験豊富な医師に安全かつ簡便におこなえるような環境を作りました。 がん疼痛コントロールに難渋する症例について、担当する医師は、「CHALLENGE-CanPain」を用いて、緩和的放射線治療、神経ブロック、椎体形成術や動脈塞栓術など画像下治療(IVR)、メサドンによる薬物療法など専門的がん疼痛治療について経験豊富な医師に無料で相談することができ、必要な場合にはコンサルタントの所属する病院やその他の全国の中核病院への受け入れに関する相談もおこなうことが可能です。専門的がん疼痛治療の適応に迷う場合などにも本システムを是非ご利用いただけます。

 本システムを積極的に活用いただき、少しでも多くの患者さんのがん疼痛緩和につなげていただけたら、と思います。また、患者さんやご家族の方からもご自分の担当の先生に本システムを紹介していただき、ご自身の治療に役立てていただければ幸いです。

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